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2024年度大阪・京都研修参加記⑦

 2024年度平ゼミは9月10日から12日までの3日間、ゼミ研修として大阪と京都に訪れまし た。研修記では大阪での国立⺠族博物館と通天閣について、京都での清水寺について取り上げようと思います。

 国立⺠族博物館は、地域展示と通文化展示の2つがあります。地域展示では世界の地域ご とに分けられて展示されて、通文化展示では特定のジャンルを取り上げて展示していまし た。ゼミ研修が訪れた時期は音楽と言語についての展示がされていました。通天閣は大阪のシンボルタワーです。今の建物は1956年に再建された2代目にあたり、か つて1912年に建てられた1代目通天閣と呼ばれる建物があったそうです。大阪新世界を代 表する建物は100年ほどの歴史がありました。清水寺は開創が778年で、大きな慈悲を象徴する観音さまの霊場として、古く から庶⺠に開かれ幅広い層から親しまれてきました。火災で焼失しても篤い信仰を 受けて何度も再建されてきた場所になります。

 3つのスポットを訪れて私が学んだことは価値観と文化の深い関わりです。国立⺠族博物 館を見学した私は展示の中でも宗教が印象に残りました。仏教一つ採っても仏像の形態や 装飾が時代や国によって違ったのです。これは価値観の違いから起こる変化だと考えまし た。価値観は空間と時間の移動に伴い変化します。また文化はその価値観に合うように変 容してきました。同じ1つの宗教を指しても時代や国によってその姿が異なることから、文化はその時、その場所の価値観に受け入れられる形で変化していくものであると学びました。

 一方で通天閣や清水寺のように⻑年多くの人々に愛されてきた文化もあります。そうし て残されてきた文化は、当時の尊い想いを感じさせるものがありました。私は通天閣や清水寺の歴史を学び、色褪せない価値観の貴重さを感じました。今も急激に進む情報化、グローバル化により新しい文化に出会う場面があると思いま す。また一方で昔から良いとされてきた文化について再考する場面もあると思います。そ の時、文化の背景となる価値観を踏まえて柔軟に対していくことが重だと今のゼミ 研修で学びました。(文責:平ゼミ3年⻄田)